セラピストの種類でご紹介したように、セラピストにはさまざまな種類があります。
そして、癒しを提供するセラピストのほとんどは民間資格です。
以下に、セラピーの種類ごとに代表的な認定団体をご紹介します。
アロマセラピスト
日本ではアロマテラピーの団体がいくつかありますが、学びたいアロマテラピーの内容や活動の仕方で選ぶと良いでしょう。協会の方針や規則を十分に理解することが重要ですよ。
アロマテラピーの資格は民間資格のため、いくつかのアロマテラピー協会に所属するセラピストもいますが、一般のお客様にとっては「どの協会に所属しているか?」で選ぶ人は少ないでしょう。
「どんなアロマセラピストになりたいのか?」というところを明確にし、資料を取り寄せて比較したり、実際に体験レッスンに行くことをおススメします。
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)
日本アロマ環境協会(AEAJ)は、日本最大のアロマテラピー協会で、アロマテラピー検定が広く知られています。
1年に2回、1級2級の検定試験があり、ともに受験料は6,480円です。
それぞれ協会の指定する認定校でカリキュラムを受講し、試験に合格することが条件です。
協会費は年間12,000円(入会金10,000円)です。
私も当協会のインストラクター資格を取得しました。
1級合格後、AEAJ会員になるとプロフェッショナル資格としてアロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピストの資格を受検できます。
NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)
NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)は、日本で最も古いアロマ協会の一つで、医療や治療を目的としたフランス式のアロマテラピーを学ぶことができます。メディカルアロマといえばナードのアロマ、というイメージがある方も多いのではないでしょうか?医療従事者にも人気の協会で、難易度は高めになります。日本アロマ環境協会(AEAJ)を取得してから、ナードのアロマを学ぶ方も少なくありません。
国際アロマセラピスト連盟(IFA)
国際アロマセラピスト連盟(IFA)は、国際的に認められるイギリスのアロマテラピーの資格です。アロマテラピーをある程度学んだ人が目標にすることが多く、学習範囲は広く、メディカルケア、アスリートケア、心理学なども学びます。精油は70種類以上を学べますが、国内のIFA認定校は全国で20校前後と少ないです。
国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟(IFPA)
国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟(IFPA)は、イギリス政府と連携し、アロマテラピーを学べる大学では認定証が発行されるなど、世界最高水準の知識と技術と評価されている資格です。日本で学べるIFPA認定校は、厳しい審査をクリアしたわずか7校となります。IFPA資格者は医療や福祉の分野など、国際的に活躍する有名セラピストも数多く在籍しています。
ボディ系セラピスト
一般社団法人 日本エステティック協会(AJESTHE)
日本エステティック協会(AJESTHE)は、日本のエステ業界の中で認知度の高い協会です。
協会認定校にて所定のエステティシャン養成コースを修了し、試験(10,560円)に合格することで正会員となれます。
入会金22,000円、年会費18,000円です。一般会員や、準会員などもあります。
一般社団法人 日本リラクゼーション業協会
検定受験の条件として、協会員であり、協会会員会社で100時間以上の研修を修了または、協会会員会社での実務経験が3か月以上必要です。
心理系セラピスト
公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
日本臨床心理士資格認定協会は、心理専門職として認知度、信頼度が高い団体です。
全国公立中学校や小学校にスクールカウンセラーとして派遣されている実績があります。
臨床心理士養成に関するスクールを受講することで受験資格を得ることができます。
申請書類1,500円、資格審査料30,000円、認定料50,000円です。
まとめ
アロマテラピーはもともと海外から入ってきた分野のため、国際的な資格もあります。
精油のほとんどが海外で採取されているため、日本のアロマテラピー資格でも問題なく、海外におけるアロマテラピーの在り方について学べることでしょう。
大切なのは、アロマテラピーを学んでどのように活かしたいか、どんな場面で役立てたいか、によって目指す資格が変わってくることです。
難関とされる国際的なアロマテラピー資格を取得していても、国内のサロンへの就職に必ずしも有利となるわけではありません。
資格取得後、どのように実績を積んでいくかということが大事ですよ。
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