りえさん、セラピストとはの記事を読んで、セラピストの概要は理解できました。
でも、セラピストになるには具体的にどうしたらいいのですか?
資格とか必要なんでしょうか?
セラピストになるのに資格は必ずしも必要ではありません。
ただ、資格がないとできないセラピーがあるので注意が必要です。
資格が必要なセラピーはおもに医療やリハビリの現場で活躍する方が多いですよ。
そうなんですね。これからセラピストの勉強をしようと思っているんですが、セラピーの種類もたくさんあるようなので、混乱しています。
では、この記事ではセラピストの資格やセラピストの種類、勉強方法について解説します。
この記事を読んで、自分がなりたいセラピストや勉強法を選んで下さいね。
セラピストになるには資格は必要なの?
結論からいうと、国家資格を取得しないと従事できない「メディカル系のセラピスト」になりたいのでなければ、資格は必ずしも必要ではありません。
ここで、セラピストの種類を大まかに分類すると、以下の2つに大別できます。
- 医療の現場に従事する「メディカル系のセラピスト」
- サロンで疲れた人を癒す「リラクゼーション系のセラピスト」
「メディカル系のセラピスト」には理学療法士や作業療法士などがあり、国家資格を取得しないと従事できません。
これに対し「リラクゼーション系のセラピスト」は、資格を取得しなくてもサロン勤務や自宅開業で従事できます。
セラピストは資格なしでも働ける
リラクゼーション系の「癒し」を目的とした場合ですが、サロンに就職したり、自宅サロンを開業する際に、資格取得はマストではありません。
勤務するサロンによっては、資格を条件とするところもありますが、「未経験OK」「資格不要」の求人の方が多いのが現状です。
セラピストの資格はたくさんの種類がありますが、これを持っていればどこでも通用する、という民間資格はないと言っても良いでしょう。
セラピストの資格のほとんどは民間資格
セラピストにはさまざまな種類がありますが、癒しを提供するセラピストのほとんどは民間資格です。
民間資格は、国家資格に比べて比較的簡単に取得できるものが多く、受講料も様々です。
民間資格を取得しても、どこでも通じるものではありません。
あくまで、学んだスクールの修了をした証明です。
▼民間資格を発行している団体については、こちらの記事を参考にして下さい。
一方、国家資格を持つセラピストはその目的、役割が違います。
自分がどんな分野で活躍したいかで、必要な資格を決めましょう。
資格よりも実務経験や傾聴などの資質が問われる
お客様にとっては、肩書きや資格の種類の豊富さよりも、経験年数や実績数、指名数の方が現実的な指標となります。
また、セラピストは「治療」ではなく「癒し」の専門家です。
技術的なことだけではなく、お客様へのカウンセリング力、接客レベルやセラピスト自身の人柄も選ばれる条件に含まれます。
老若男女が対象となりますので、知見を広くしようとする向上心も必要でしょう。
しかしながら、国家資格がないとできない職業もあります。
主な国家資格を以下にご説明します。
国家資格がないとできないセラピストの種類
医療の現場に従事する「メディカル系」のセラピストを目指す場合、国家資格を取得することが必要です。
以下に、国家資格がないと従事できないセラピストの種類を記載します。
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 鍼灸師
- あん摩マッサージ指圧師
- 柔道整復師
▼国家資格の詳細については、こちらの記事を参考にして下さい。
資格なしでできるセラピストの種類
メンタルセラピスト
メンタルセラピストは、精神的な不調(うつ、睡眠障害、不安など)に対して、傾聴をしたり、カウンセリング、アドバイスなどを行う心理カウンセラーとも呼ばれます。
対面や電話、メール相談などがあります。
内容には様々な手法があり、専門のスクールなどで学ぶことが一般的です。開業して個人でカウンセリングを提供したり、クリニックや学校、企業でもニーズがあります。
今後もますます需要は高まる分野です。
アロマセラピスト
アロマセラピストは、アロマテラピー(芳香療法)を使って、心身のケアを行います。
アロマトリートメントのような肌に触れるボディケアもあれば、香りを嗅いで癒すワーク、アロマクラフトづくりなどもあります。
色々なアロマテラピーの協会があり、スクールもたくさんあります。
開業してサロンを開いたり、出張トリートメント、または店舗サロンに勤める働き方もあります。
比較的認知度は高いセラピストの分野です。
リンパセラピスト
リンパセラピストは、身体の中を流れるリンパをケアすることで、身体の不調にアプローチします。
基本的にオイルを使うので、アロマセラピストとも言えます。
エステティックな要素もあるので、女性向けのケアのイメージがあります。
開業してサロンを開いたり、出張トリートメント、または店舗サロンに勤める働き方もあります。
医療的なリンパケアの場合は、医師の指導の下行います。
ボディセラピスト
ボディセラピストは、衣服の上から身体をもみほぐします。
服を脱がないので、老若男女受けやすいサービスです。
指圧やストレッチなどの手技を使いますが、「マッサージ」と謳って施術ができるのは国家資格のあるセラピストになります。
リラクゼーション目的ということで、もっとも広く普及している分野です。
開業してサロンを開いたり、出張トリートメントもありますが、単価が比較的安価なので店舗勤務セラピストが多い傾向です。
セラピストになるための最短ルートとは?
アロマトリートメントなどのボディセラピストになるための最短ルートは、ズバリ「未経験歓迎!研修有り」のサロンの求人に応募することです。
子供のいない方は「未経験歓迎!研修有り」のサロン勤務がおすすめ
特にオープニングサロンだと、先輩後輩がなく、一斉に研修が受けられるので安心感があるかもしれません。
中には、研修が無料でも2年間はやめてはいけない、退社する場合は研修費を支払わなければならないという契約もあります。
特に業務委託での契約の場合は、契約書はきちんと確認することをおすすめします。
「未経験歓迎!研修有り」のサロンに勤める方法は、エステスクールやセラピストスクール卒業までの費用を考えたら、かなり合理的かつ実績を積みながらお給料ももらえるので、開業を視野に入れている人にとってもメリットの多い最短ルートかと思います。
集客のことも考えなくて良いので、ひたすら現場を学び、技術を磨くことができますよ。
サロンの求人の中には、資格の有無により優遇、というようなものもありますが、資格よりも経験年数や、店長経験などの実績の方が問われます。
またスクール卒業後のサロン就職の場合も、スクール系列のサロン以外では、優遇もさほど期待できないでしょう。
なぜなら、サロンによって技術もメソッドも、ウリも違うからです。
場合によっては、学んだメソッドに相反するようなメソッドも山のようにあります。
セラピストの知識も技術も引き出しは多い方が良いですが「セラピストになる」ことを目的とするならば、まずは未経験でも勤めてしまうことが一番手っ取り早く合理的です。
子供のいる方はスクールで学んでから開業がおすすめ
子育てしながらセラピストになることを考えたとき、お勤めセラピストか、開業セラピストの二つの選択肢があります。自宅開業なら、セラピストと子育てを両立できるのでおすすめです。
妊娠や出産を機にそれまでの仕事をやめて、働き方を考えるきっかけになる方は多いですが、保育園に預けてお勤めをするということは、実際にやってみると、急な子どもの発熱やインフルエンザなどの流行りものなどの影響は大きいものです。
会社で肩身が狭い、なんて声もよく聞きます。
お勤めセラピストの場合、指名がついたりすると急な欠勤は難しいですし、休みが多かったり、勤務日数が少ないと指名が離れやすい可能性があります。
セラピスト未経験のママはスクールがおすすめ
リラクゼーションサービスに資格は必要ありませんが、人の体に触れる仕事なので知識は必須です。独学だけで学ぶには限界があるでしょう。
いきなり独立開業が不安な場合は、パートや業務委託などで自分のペースで勤めながら、自宅サロンと掛け持ちするというのも手です。
外のサロンで指名がつけば、いずれ自宅サロンに来てくれる可能性もありますね。
しかしお店側との規則もあるので、掛け持ちする場合は十分に確認しましょう。
主婦が自宅などで開業をする場合は、初めはママ友などの身近なところから徐々に口コミなどで広がることも期待できますよ。
▼自宅サロン開業について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。
働きながらセラピストの資格を取得する方法
働きながら、セラピストの資格を取得したい方には通信講座がおすすめです。通信講座は、自宅にいながら、好きな時間に、自分のペースで学ぶことができるのが大きなメリットです。
通信講座は低価格で始められ、仕事や育児をしながら、空いている時間に興味ある分野を学べるのが魅力的ですね。
セラピストは資格がなくてもできますが、「セラピーの引き出し」は多い方がセラピストとして需要はあるでしょう。
今は通信教育もオンライン対応しているものも増えたので、ずっと学びやすくなっていると思います。
以下に、代表的な通信講座をご紹介します。
ヒューマンアカデミーたのまな
総合的な幅広い分野の専門学校ヒューマンアカデミーの通信部門に「たのまな」があります。
「たのしい未来へ導く、学びサポーター」からきているそうです。
校舎があるので、リアルセミナーや受講者同士のコミュニティーなどもあるようです。
ボディ系ではリンパケアセラピストの資格取得講座があります。
心理系は種類が多く、細分化されています。
継続割引やセット割引、紹介割引などの割引サポートがあります。
▼たのまなの資格講座
ユーキャン
通信講座と言えばのユーキャンですが、ボディセラピスト系の資格はありません。
アロマテラピー検定対応講座はありますが、ユーキャンの受講でのみ資格が取れるわけではありません。
心理系の講座はいくつかありますが、資格が取得できるのはカラーセラピストのみです。
ユーキャンを選ぶ人は、医療系の資格などが特に人気のようです。
失業保険ももらっている期間に学んで教育訓練給付金がもらえる講座もあります。
▼ユーキャンの資格講座
→ アロマテラピー検定1・2級対策講座(アロマグッズが一式揃う)
資格のキャリカレ
資格のキャリカレでは、心理カウンセラーやボディ系セラピストなど幅広い講座が用意されていて、資格取得ができます。
特に施術の種類がとても多く、筋膜リリースセラピストなど、より細分化された専門的な手技メニューもあります。
2講座目が無料になるという嬉しいサービスもあるようです。
特に癒し、健康、ボディケアの分野が得意な通信スクールのようです。
webからだと申し込み割引があり、とてもお得です。
まとめ
セラピストになるには、まずどんなセラピストになりたいのかによって、資格の有無が変わります。
癒しのリラクゼーションセラピストに資格は必要ではありませんが、人に触れる仕事なので幅広い知識が求められます。
接客スキルはもちろん、技術スキルは、経験値も必要です。
就職の場合は、経験値や資格取得も優遇されるケースがあるでしょう。
さまざまな分野のセラピストがいますので、まずはいろんなセラピーを体験してみてくださいね。
あなたがセラピストに向いてるかどうか知りたいようでしたら、以下の記事もご覧ください。
コメント