長い間サロン勤めだった私が自宅サロンを始めようと思ったのは、出産後、保育園に預けながらお勤めセラピストをするのは無理だと感じたからです。
かといって、ゼロの状態で自宅サロンを始めるのは集客の不安があったため、お勤めセラピストをしながら週末におためしサロンを始めました。
この記事では、私が自宅サロンを開業するまでにどのような準備をしたのか、ということをご紹介します。皆様の参考になれば幸いです。
自宅サロン開業に向けた準備
まずは「将来、子供部屋にしようかな」と思っていた、空いていた自宅の一室に施術ベッドを置くところからスタート。
施術に最低限必要な
- ベッド
- タオル類
- ホットタオルを作るタオルウォーマー
- 施術用ペーパーショーツ
- 施術に使用するオイル
などはエステの商材サイトなどで購入し、その他の備品は自宅にあるもので代用するような、実に簡易的なスタートでした。トータル初期費用は10万円以下だったと思います。
自宅サロンへの集客活動について
集客に用意したものは、連絡先とメニューを載せた名刺、サロンチラシくらいで、デザインなどはデザイナーの友人やパソコンが得意な夫にお願いしました。
印刷会社は低ロットでも低価格なプリントパックやプリントネットを利用したので、名刺も2,000円程度、チラシも2,000円程度でもそこそこ立派なものができました。
実際の集客活動は、自宅の住所を非公開にしたかったことと、出産を控えていたときの開業だったので、大々的には力を入れませんでした。
自宅サロンを運営するために留意したことは、「とにかく細くとも長く続けること」「少しずつ知ってもらうこと」だと考えたので、友達に声をかけて来てもらったり、退社後はサロンの指名をいただいていたお客様にDMを出して、自宅サロン開業のお知らせをして集客していました。
お店勤めの場合、独立時の既存客への呼びかけは禁止されているところも多いと思います。
この場合、退社前の勤務中に名刺を配ったりして営業するのはNGです。お気を付けください。
Web集客も今の時代必須ですが、はじめはコストをかけずに無料ブログや無料のホームページ、無料SNSなどから始めると良いでしょう。
ブログ、HP、LINE、facebook、Instagram、Twitterなど、無料のサービスは全てやっていますが、実際に集客に繋がったのは毎日書いているブログからのLINE予約が多いです。
有料広告なども使ったことが数回ありますが、ほとんど効果はなかったです。笑
地元のフリーペーパーなどで取り上げてもらうなどの方が効果がありました。(有料のものは利用したことありません)
そして、おうちサロン sama-sama 開業
産後、子どもを保育園に預けられるようになってから開業届を出しましたので、それまではプレオープンのような感じで子どもを家族に預けられる月に数回営業、というような感じでした。
自宅サロンをされている方の中には、開業届を出していない、収入が少ないから確定申告をしていない、という方もいるでしょう。
しかし、今回の新型コロナウイルスという歴史的な出来事とはいえ、営業ができなくなった緊急事態のときに、開業届を出して確定申告をしている人には、様々な給付金が対象となりました。
やはり、規模が小さくてもお金をいただいて商売をする以上は、開業届や経理はきちんとやった方が良いでしょう。
▼おうちサロン sama-sama 公式サイト
セラピストが加入する保険について
また、自宅サロンの危機管理としてセラピストが加入する保険もあります。
お世話になることはめったにありませんが、セラピストを18年やってきて、何度かお店でトラブル案件は見てきました。
施術後に首がまわらなくなったとか、痛くてもみ返しが来て困ったとか、精油が肌に合わなくて皮膚科に行ったなど、医療費を請求されるようなケースも実際にあります。
その時に、保険に入っていないことで対応に大変時間がかかったセラピストのケースもありました。
セラピスト保険は、提供するセラピーの内容によって加入する保険の種類が変わります。
私の場合、アロマテラピーがメインサービスのため、AEAJ(日本アロマ環境協会)の会員に登録しています。
AEAJの会員に登録するためには年会費がかかりますが、登録するとセラピスト保険に自動で加入するようになっており、私はこの保険のみ加入しています。
精油をこぼしてお客様の洋服を汚した、などの賠償保険にもなっているので安心感があります。
また、年会費が保険料込みで12,000円と低価格です。
お勤めセラピストの場合は、会社で加入している場合もありますし、業務委託セラピストの場合は個人加入も多いでしょう。
利用するお客様にとっても安心感がありますので、必要経費かなと思います。
何から準備したらよいかな?と迷われるときは、
まず、「あなたの理想に近い形態のサロンに、実際に予約して行ってみること」がおすすめですよ。
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