「セラピストになるには」の記事を読んで、セラピーの種類や資格、勉強法がわかりました。でも、自分がセラピストに向いているかどうか心配です。。
そうですよね。人に接する職業ですから、セラピーの知識や技術以外に、セラピストとしての素養が求められますね。
りえさん、私、セラピストに向いているか心配です。
どんな人がセラピストに向いているのか教えていただけませんか?
心配で夜も眠れません。。
そうだったんですね。
では、この記事ではどんな人がセラピストに向いているのか、解説しますね。この記事を読んで、自分がセラピストに向いているかどうか確かめて下さいね。
セラピストに向いている人10選
1.ジャッジしない人
様々なセラピストのジャンルがありますが、セラピストの基本は相手(クライアント)を受け入れることです。
セラピーを必要とする人の中には色々なストレスを抱えていることが少なくありません。
癒しを提供する専門家としては、どんな相手に対してもニュートラルに対応してリラクゼーションを与えることが求められます。
こんな人は苦手だ、というような思い込みは触れる手に現れ、相手にも伝わってしまいます。
決めつけることなく、多様性を受け入れられると良いですね。
2.潔癖症ではない人
特にボディケア系セラピストは、相手に触れます。
皮膚は排泄器官でもあるので、個人差はあれど、汗でべたべたしたり、ムダ毛があったり、体臭もあります。
セラピスト自身はもちろん清潔であることは基本ですが、常に清潔にしているお客様だけにサービスをするわけではありません。
どうしても気になる場合は、マスクを着用する、アロマテラピーなどを利用するなど工夫が必要ですし、お客様に恥をかかせるようなことがあってはいけません。
3.タフな人
ボディケアでも心理ケアでも、疲れている人と向き合うことは消耗します。
技術的には指や腰を痛めたり、立ちっぱなしでむくみやすいこともあるでしょう。
精神面では、指名制など実力社会でもあります。
指名替えで同僚と気まずくなることもあるでしょう。
また、クレームも個人の責任が大きいところがあるので、気持ちの切り替えが早く、タフで前向きな性格が向いているでしょう。
悲しいことがあっても、笑顔で接客しなくてはいけません。
4.育児中の人
出産をすると、オキシトシンホルモンが分泌します。
子どもに愛情を感じるホルモンなのですが、施術にも大いに関係があり、幸せな気持ちになったり、人のために何かしてあげたくなるような働きがあると言われています。
育児中の人にはこのホルモンが多く分泌しているので、穏やかで人に役立ちたいと心から思うセラピストに向いています。
育児と仕事の両立は大変ですが、育児にイライラしてしまう人は、セラピストの仕事をすると、イライラが減少する効果もあります。
5.ADHDやHSP気質の人
発達障害であるADHD(注意欠陥多動性障害)やHSP(敏感すぎる気質)はネガティブなイメージがありますが、ドーパミンやセロトニンの分泌が少ないと言われています。
触れることで分泌するオキシトシンホルモンは、ドーパミンなどの分泌を促す働きもあるので、ADHDの困った症状や二次障害である落ち込みなどをカバーしてくれるようです。
お客様に喜んで頂きながら、自分の特性にも良く働いてくれるのは大きなメリットではないでしょうか。
発想力もあるので、個人開業も向いていますね。
6.自分自身が凝りやすい人
セラピストは健康で身体に凝りがないイメージがある方も多いようですが、肩こりがない人に肩こりの辛さやほぐされる気持ちよさはわかりません。
肩こり腰痛、むくみなど不調を体験しているとお客様に共感しやすく、気持ちが良いポイントもつかみやすいです。
効く!という感覚は学ぼうと思ってもなかなか経験してみないとわからない特殊な感覚なので、セラピストとしては凝りも財産ですね。
7.健康的で体格が良い人
エステティシャンは痩せている方が説得力がありますが、癒しを提供するセラピストは見た目の安定感に繋がります。
骨が細いと強い圧が入れにくいですし、骨ばった手指は鋭く感じやすいので工夫が必要です。
肉厚な手はオイルトリートメントでは密着感が出るので、とても気持ちの良い手となります。
また、立ち仕事になるので、足腰の安定感があると良いですね。
丸顔は癒しフェイスとしてお客様にやさしい印象を与えます。
8.向上心や探求心がある人
日々、健康の知識はアップデートされています。
アロマテラピーの知識も、セラピストに関連する法律もどんどん変化していくので、常に最新の知識が必要です。
また、技術も日々進化し、お客様の身体もお客様の数だけ様々な症状があります。
一度覚えた知識や手技に甘んじることなく、定期的にセミナーや練習に励むことができる人に向いているでしょう。
身体や心理に好奇心があると、学ぶことも楽しいですよね。
9.癒し系と言われたことがある人
周りの人に「癒し系だね」「優しいね」「穏やかだね」などの印象をもともと兼ね備えている人は、やはりセラピストに向いているでしょう。
接客では最初の印象はとても大事です。
落ち着いた声のトーン、笑顔、テンポを意識してつくるのはなかなか難しいことです。
お客様が求める癒しは技術だけではなく、セラピストの人柄でも癒しを与えることができます。
メイクや服装でも癒し系は作ることはできるので、ちょっと工夫するだけでも違いますよ。
10.生活にゆとりがある人
セラピストは基本的に収入は高くはなく、不安定な傾向があります。
業務委託だと入客しなければ0円ということもあります。
正社員の場合も雇用条件が良い求人は少なめです。
生活のためにというよりは、好きだから仕事にしたい、というタイプに向いていると言えるでしょう。
また、セラピストにかかる経費は比較的低コストでも始められるため、自宅開業セラピストや業務委託の場合は指名が増えれば収入は増えるでしょう。
副業にも向いています。
セラピストに不向きな人10選
1.体力に自信がない人
セラピストの勤務スタイルによりますが、店舗勤務の場合1日に5人以上続けて施術することもあります。
2時間コースなどロングメニューはお店には嬉しいですが、体力が要ります。
とにかく体が資本です。体調が悪いときは仕事ができません。
開業セラピストの場合は自分のペースで予約が管理やメニュー設定ができるので、年齢を重ねても長く続けることができそうですね。
椅子に座ってできる施術メニューを取りいれるなど工夫すると良いでしょう。
2.時間を守れない人
どんな仕事でも時間を守ることは基本ですが、セラピストはコースの時間設定があります。
早く終わってしまってもクレームになりますが、時間をオーバーしてもクレームになる場合もあり得ます。
また、カウンセリングや施術メニュー構成(時間配分)はセラピストが時計を見ながら管理が必要になりますので、時間にルーズな人には向いていないです。
自宅サロンの場合は1日1名限定など、施術時間とは別にゆったり時間を確保する方法もあります。
3.肌が弱い人
トリートメントの手法によりますが、セラピストは肌に触れるため手洗いの回数が増えます。
また、タオルも多く使うので手が乾燥しやすいです。
フェイシャルエステやオイルトリートメントは素肌に触れるため、セラピストの手荒れは致命的となります。
ナチュラルなイメージがあるアロマテラピーも、肌質に合う合わないがあるので、自分に合った商材やケア方法を見つけることも必要になります。
4.影響を受けやすい人
疲れているお客様にサービスを提供するので、心身の状態が同調してしまうような人もいます。(セラピスト界隈では邪気をもらう、と表現する人もいます)
頭痛のクライアントを施術すると自分も頭痛がする、のようなことがあります。
共感性が高いことはお客様の心に寄り添うという面もありますが、ネガティブなことに共感をし続けることは心身のバランスを崩し、セラピストを続けることが難しくなるかもしれません。
5.空気が読めない人
セラピーを求めるお客様の中には、深刻な悩みを抱える方もいらっしゃいます。
また、不安を抱えていたり、緊張をしていたり、神経質になっていることもあります。
心身が健康であれば気にならないようなことも気になってしまうこともあるのです。
触れられたくない話題、話したくない、眠りたいなど、お客様の求めることを汲み取るのが上手なセラピストを指名したいですよね。
お客様目線になることが大切です。
6.自分の身なりがおざなりな人
人は見た目が9割と言われますが、セラピストも同じです。
ある研究によると、美しい人にマッサージをしてもらうと、気持ちの良さが高まるそうです。
基本である清潔感や、ナチュラルなメイク、優しい雰囲気づくりは必要です。
特に直接触れる手がカサカサしていないか、爪が伸びていないか、肌荒れや顔色もセラピストの印象を左右します。
また、ボディケアセラピストなどは動くので、汗もかきやすいので体臭ケア、お客様との距離が近いので口臭ケアも必須です。
7.安定志向の人
セラピストはカラダが資本の肉体労働が多く、雇用形態、収入もどちらかというと不安定です。
一般的に2月や8月は閑散期とも言われています。
健康で、技術や接客スキルが高くお客様からの指名が多ければ定年はありませんが、体力勝負なのでいつまで現役セラピストで活動できるのかなんて保証はありません。
また、1対1での仕事なので、1週間分の仕事をまとめてする、ような効率的なやり方もできません。
さらに、お客様都合で予約がキャンセルになることもよくあることです。
臨機応変に対応できることも大切ですね。
8.完璧主義な人
生身の人間と1対1で向き合い、時間内でサービスを提供しますが、1回で凝りをすべて取り除いたり、悩みを解決できるほど簡単なことではありません。時には無力感を感じる症例もあるでしょう。
100人いれば100通りなので、すべて完璧な施術(セラピー)を提供するのは難しいです。
マニュアル通りには進まないことが多々ありますが、それが面白いところでもあるので、完璧主義だと行き詰ることも出てくるかもしれません。
9.美容や健康に興味が薄い人
セラピストはサービスメニューだけができれば良いわけではありません。
医療や治療はできませんが、現状を維持する、今よりも良くなりたい、綺麗になりたいお客様のご要望のサポートも求められます。
お客様から質問や相談されることもあるでしょう。
偏ることなく、幅広く、美容や健康の最新情報を更新しておくこともセラピストの仕事ではないでしょうか?
また、得た情報を自分の言葉でお客様にアウトプットできることも大切ですね。
10.思いやり、想像力が足りない人
セラピストが提供するのは単なる技術ではなく、技術というツールを使って癒しを提供します。
相手が何を求めているのかを想像することで、思いやる配慮が生まれます。
人の肌に触れるということは、人の心にも触れることを意味します。
言葉がけ、タイミング、視界に入るもの、聞こえるもの、五感全て心地良くなれたら嬉しいですよね。
目の前のお客様に喜んでもらいたい、という気持ちがあればおのずと思いやりが生まれるのではないでしょうか。
まとめ
セラピストという仕事は、近い距離間の中で心身にお悩みを抱えるお客様にサービスを提供します。
技術的なことはもちろんですが、基本的な接客スキルやセラピスト自身のパーソナリティが問われます。
人の役に立ちたい、好きなことを仕事にしたい、というベースがないと、続けることが難しいかもしれません。
しかし、セラピストという仕事は多様な働き方があり、たくさんの人に喜ばれる大変やりがいのある仕事です。
自分のセラピストとしての適性がわかったら、次に年収やセラピーの種類など仕事内容について知っておきましょう。
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