セラピストとは何ですか?
日本におけるセラピストとは、心身の不調などをきたした人に対して社会復帰を助けるため、心理や身体に働きかけるさまざまな療法(セラピー)を行う人、または職業を指します。
ストレス社会と呼ばれる現代社会、年齢性別を問わず、学校や職場に行けなくなった人や、家庭内暴力や虐待で心に傷を負った人にとって、セラピストは必要不可欠な存在として注目を集めています。
セラピスト(英語表記:therapist)という言葉の意味ですが、英語のtherapy(療法)+st(人)= therapist(療法士)から来ています。
主に対話や傾聴、手技を用いて心身をさまざまな方法で癒す人を指し、療法士や治療師と呼ばれる場合もあります。
セラピストの仕事内容
セラピストの仕事内容は大きく、心理にアプローチする心理療法と、身体にアプローチする整体・マッサージの2つに分類できます。
セラピストの仕事は、ご来店されたお客様に体調などを伺うカウンセリングを行い、適切な施術を提案し施すことです。
また、お客様の美容と健康のための知識は常にアップデートして、セルフケアアドバイスも求められるでしょう。
お客様があっての仕事なので、店舗勤務の場合、来客がない時はチラシを配ったり、営業活動をすることもあるかもしれません。
技術職となるため、研修も比較的多い職業です。
未経験でも勤務可能なお店もありますが、現場に入れるようになるまで研修があることが一般的です。
技術や接客に対して、直接喜びの声や、指名をいただける仕事であり、健康であれば定年を過ぎても十分に活躍のチャンスはあり、やりがいはとても大きいのではないでしょうか?
▼自分にはセラピストの適正があるかどうか心配な方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
セラピストの仕事は大変?つらいことや苦労話
セラピストとして新人の頃に身体的に苦労するのは腱鞘炎です。
手首や指を酷使するため、練習の段階で痛めてしまったり、施術に入れなくなり、離職してしまうケースも少なからずあります。
また、かがむ体勢が増える現場では腰痛になりやすくなります。
精神的なストレスとしては指名がもらえなかったり、クレームなど、お客様の満足度に対して個人の責任が大きくなることかもしれません。
また、歩合制の場合は毎月の収入が安定しない、固定給制の場合は給与が伸びにくいなどのケースもあります。
最近では男性セラピストも増えましたが、女性セラピストの需要の方が高いようです。
セラピストの資格
セラピストの資格の種類には国家資格と民間資格があります。
セラピストになるには必ずしも資格は必要ではありません。
以下に、国家資格と民間資格の概要をご説明します。
国家資格
国家資格は主に医療業界、介護やリハビリの現場で働くために必要な資格です。
特徴としては保険治療が適用されることです。
医療業界では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士などの国家資格があります。
なお、セラピストは国家資格ではなく、民間資格となりますので、「マッサージ」として治療をすることができません。
マッサージを業として行うことができるのは、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師などです。
資格取得には3年間専門のスクールに通わなければいけません。
350万円から400万円の費用がかかると言われています。
民間資格
民間資格には臨床心理士、心理療法士、アロマセラピストなどがあります。
セラピストの民間資格は専門のスクールで短期間で取得できますが、受講料は数万円から100万円を越えるものもあります。
どんなセラピー(療法)を学びたいかによって、さまざまな分野の検定、協会システムがあることが多いです。
お客様が重要視するのは、資格よりも正しい知識と技術、実績があるかどうかです。
民間資格や協会に所属しなくてもセラピストはできますが、身体に触れる繊細な仕事ですので、信頼できるスクールでしっかり学ぶことをおすすめします。
民間資格(ディプロマ)の認定団体
- 日本アロマ環境協会(AEAJ)
- 日本アロマコーディネーター(JAA)
- 国際アロマセラピスト連盟(IFA)
- 国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟(IFPA)
セラピストの種類
ボディ系セラピスト
ボディ系セラピストは、お客様の肌に触れて様々なテクニック(手技)で施術を行います。
着衣のまま受けることができる「もみほぐし」のようなものや、足つぼ、ヘッドセラピーのような部位に特化したもの、アロマテラピーなどのオイル系トリートメントなど、かなり幅広い分野になります。
心理系セラピスト
心理系(サイコセラピーなど)セラピストは、一般的に、心因性ストレスや精神的不調に対応する薬を飲むのに抵抗がある方や、病院に行くまでではないけれど・・というお客様が多いです。
心理療法で、精神障害や心身症の改善を促します。
メディカル系セラピスト
上述した、医療業界で活躍するセラピストで、国家資格が必要です
エネルギー系セラピスト
手をかざして行うレイキ(霊気)や、透視リーディングのようなエネルギーワーク系ヒーリングセラピストは、スピリチュアル系(精神系)とも言われます。
生まれつきの感性がある方もいれば、学ぶことによって会得できる技術もあるようです。
リラクゼーション系セラピー
ストレス社会に生きる現代人が健やかに生きていくために役立つセラピーです。
治療を目的とせず、心身をゆるめてリラックスに導くことで、健康の維持・増進をはかります。
その他のセラピスト
最近では、癒しに限らず料理で身体の健康を応援するフードセラピスト、お母さんが自分の赤ちゃんに行うことを専門に学び指導するベビーマッサージセラピストなど、専門分野によりさまざまなセラピストの種類が増えており、セラピストは幅広く癒しを提供する専門家と言えそうです。
▼セラピストの詳しい種類についてはこちらの記事をご覧ください。
セラピストのお給料
セラピストのお給料形態ですが、サロンにお勤めのセラピストの場合、月給制、時給制、さらに歩合制があります。
一般的な職業に比べて、初任給は少なめのスタートが多いでしょう。
業務委託の歩合制の場合は、メニューに価格の40~60%の歩合がつくことが多いようです。
または時給+歩合(指名料など)など、お店によってさまざまシステムがあります。
開業セラピストの場合は、自宅サロンなど経費が少ない業種なので集客がしっかりできれば、一般的な会社員のお給料を稼ぐことは難しくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セラピストとは何であるかイメージがつきましたでしょうか。
当サイトでは、これからセラピストを目指す女性の悩みや疑問を解消できる記事を更新していきますので楽しみにしていて下さい。
セラピストとは何であるか概要が理解できたら、具体的にどうすればセラピストになれるのか、以下の記事も参考にして下さいね!
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